勉強会として参加しているグループ展。第6回から絵を出しています… |
「ベン・シャーン クロスメディア・アーティスト
ー写真、絵画、グラフィック・アートー」
ベン・シャーンはリトアニア生まれ、アメリカの画家。写真では載せていませんが、ポスターなど、ペンタッチのような線(実際は筆で描いていたそうです)に見覚えのある人は多いはず。日本では約20 年ぶりの回顧展です!
ベン・シャーンとの接点を考えてみますと…
昔、高校の先生からチラシを頂いた事があったり、ベン・シャーンが 通っていたアート・スチューデンツ・リーグ(米,NY) は、恩師や友人も通っており、私も見学にいった学校。仕事で使うテキストにも作品がたくさん載っており、とにかく色々ご縁があるみたいです。
いざ、福島県立美術館へ!!
あら?チケットが安いと思ったら、絵画作品19点と写真が出展していないとの事。この展示は巡回展でしたが、米国の美術館7館の所蔵作品、放射能の不安で福島だけ貸し出し取りやめ。ニュースで知っていたけど、残念な事です。ない作品はパネルなどで、フォローしてありました。でも、落ち着いた空間で作品が見られて よかったですよ♪
ベン・シャーンは、画家でもあり、デザイナーでもあります。当時、両方する人は少なかったのではないでしょうか。粟津潔や山藤章二、和田誠など影響を受けた日本人も多いようです。あと写真もステキでした!!記録的な写真なんだけど、何かあたたかい、ベン・シャーンの人間を感じるものでした。それから、写真をもとに絵を描いた事も知らなかったなぁ。ノーマン・ロックウェルのようなリアルな感じとは違い、個性的なちゃんと自分の絵になっていたから気がつかなかったのかもしれません。
「福田平八郎と日本画モダン」
次に母の影響で私も好きになった、福田平八郎(1892~1974)。久しぶりにその絵を見てきました。単純化された形と明快な色調、絵に微笑みかけたくなるような作品たち。後半の展示にはなかったのですが、代表作には「漣」があります。
今回、心 引かれた作品は、平八郎が30代に描いた作品。先ほど説明した作風とは異なり、素直に写実的に描いた「牡丹」163.6×287.6の大きな作品。花びらの繊細な質感、妖艶だが、どこか奥ゆかしさまで感じる、絵に吸い込まれそうなぐらい見入ってしまいました。若い頃と晩年と、絵がどんどん変化したようにも見えるけど、おおらかさの中にも常に追求心があったのだと思います。
他には同時代に活躍した画家たちの作品もありましたよ。加山又造「千羽鶴」、奥村土牛「木蓮」、山口蓬春「榻上の花」、杉山寧「宋磁静物」、東山魁夷「白い嶺」、加倉井和夫「冱田」など。モダンでよい作品が多く、有意義な1日となりました。
これから暑い日々が続きます。私はもう既にバテ気味ですが、6月に酢と氷砂糖で漬けた小梅ジュースがいい感じになってきたので、 クエン酸たっぷりのこのジュースで何とか、のりきろうと思っています。皆さんもどうぞご自愛ください。
「ベン・シャーン クロスメディア・アーティスト
ー写真、絵画、グラフィック・アートー」
2012年6月3日(日)〜7月16日(月・祝)
福島県立美術館
〒960-8003 福島市森合字西養山1番地
tel. 024-531-5511
http://www.art-museum.fks.ed.jp
[特別展]生誕120年
「福田平八郎と日本画モダン」
2012年5月26日(土)〜7月22日(日)
山種美術館
〒150-0012
東京都渋谷区広尾3-12-36
tel. 03-5777-8600
http://www.yamatane-museum.jp/