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2012年4月21日土曜日

イースター前のイタリア旅行


3/31~4/7、イタリアへ行ってきました。いつものスケッチ旅行ではなく、今回はツアーで珍しく母と一緒の旅。家族旅行は今までに何度もあったけど、母と二人では初めてで、感慨深いものがありました。ミラノから入り、ベローナ→ベネチア→フィレンツェ→ピサ→オルビエート→ポンペイ/ナポリ→ローマと、北から徐々に南へ下っていく旅。イタリアは日本より暖かく、東京でいうと4月下旬の気候かなぁ。若葉が美しく、ミラノでは藤や八重桜が満開でした。
東京よりひとあし先に花見気分♪








ヨーロッパでは、イースターの前後2週間は学校がお休みになる事が多く、どこに行っても人が多くて、びっくり!旅の写真を全部載せると、大変な事になるので、今回はイースター前の風景を少しレポートしますね(^_^;)
  

まずは、イースターについて、ちょっと解説。イースター(復活祭)とは、キリスト教の典礼暦における最も重要な祝い日で、十字架にかけられて死んだイエス・キリストが三日目に復活した事を記念する日。日本では馴染みがあまりありませんが、「春分の日の後の最初の満月の次ぎの日曜日」がイースターなので、年によって日付が変わります。というわけで…今年は4/8(日)。ちょうど、お釈迦さんの誕生日でもある花祭りとも今年は重なっていたんですね。

ミラノのドゥオモとひまわりを持った現地ガイドさん♡











これはミラノのドゥオモ。ゴシック建築の大傑作!2000以上の聖人の顔があり、135本も突塔が天を突き刺すように延びています。

ドゥオモの内部、荘厳な空間












榊のようなオリーブの枝












 4/1(日)、この日はイースターの一週間前で「枝の主日/聖枝祭/受難の主日」といいます。祝別されたオリーブの枝を神聖なるものとして貰い受け、みんな大事に家に持って帰ります。


次ぎは白大理石で美しい、ピサの斜塔(鐘楼)へ。この町で生まれた建築家ボナンノ・ピサーノの手により1173年に着工されました。高さ約55m、手すりもない傾いた塔、ゆらゆらと重力に引っ張られながら、293段の階段を上ります。
雨の中のピサ(左から洗礼堂、ドゥオモ、斜塔)
たしか、15年ほど前に来た時は、無料で自由に上がる事ができました。倒壊を防ぐ工事が終わった2001年以降は、予約制になり、荷物はクロークに預け、カメラだけ持って斜塔へ。1人17€、1回40人まで斜塔へ入れますが、時間制限があり2、30分間で下におりてこなければなりません。雨の日は、滑りやすいので、とても危険!大雨だと、滝のように上から雨水がどんどん流れてくるので、見学中止になる事もあるそうです。





支える人?
すり減った大理石の階段








上からはこんな感じ!














続きましてフィレンツェの花の聖母教会ドゥオモ(カテドラーレ)です。白・ピンク・グリーンの大理石の幾何学模様で飾られたれた大聖堂、素晴らしい!本当にこんなに沢山の大理石をどうやって運んだんだろう?石を組んだ職人たちの技、ここのドゥオモは表面だけに大理石を張っているらしいですがそれでも本当にすごい事です。

ドゥオモ、大きすぎて写真に入りません!!
ドゥオモの右側、ジョットが設計をした高さ85mの鐘楼です。414段の階段があり、テラスへ上がる事もできます。
奥に見えるのがクーポラ、展望台になっています

床のモザイクに、すいこまれそう!



































イースター(復活祭)前なので、紫の布がかけられています。イースターの日に、布が外されるそうです。


ドゥオモばかりでしたので、ここいらでローマのにぎやかな風景でもどうぞ。トレビの泉は、後ろ向きにコインを泉へ投げると願いが叶うという言い伝えがあります。コイン1枚だと再びローマに来る事ができ、2枚では大切な人と永遠に一緒にいる事ができ、3枚になると恋人や夫婦、わかれる事ができるらしいです。お隣の写真はスペイン広場。大きな階段があるところでは、どこの国でも、つい座りたくなるのでしょうかねぇ。ここも観光客が集まってきます。映画「ローマの休日」で、オードリー・ヘプバーンが扮する王女がジェラートを食べたシーンでもおなじみの場所です。
トレビの泉

スペイン広場



















この日はフリータイムができたので、ミケランジェロ・メリージ・ダ・カラヴァッジョの絵を見にスペイン広場からちょっと移動。といっても、予約しないとボルゲーゼ美術館には入れませんので、ポポロ広場の横、サンタ・マリア・デル・ポポロ教会の中(祭壇の左側)にあるカラヴァッジョの礼拝堂を見に行きました。ね、穴場でしょう?

ここがサンタ・マリア・デル・ポポロ教会です

 この礼拝堂の絵、ステキでしたよ〜♪ただの写実的な絵とは違い、高い精神性をもった絵。演劇の一場面でも見ているような、光と陰の印象的な表現、息をのむような作品でした。この作品の写真は撮れませんので、皆さんにお見せできないのが残念です。











  旅の最後はヴァチカン市国にある、システィーナ礼拝堂やサン・ピエトロ大聖堂。宮殿の一番裏にあるシスティーナ礼拝堂、絵画史上の大傑作、ミケランジェロの「最後の審判」と旧約聖書創世記の9場面、天地創造から大洪水までを描いたフレスコ画があります。
システィーナ礼拝堂の壁画・天井のフレスコ画
 システィーナ礼拝堂に訪れたのは2回目。以前来た時は、修復直後だったようで、もっと色鮮やかににみえ、少し違和感を覚えたほど。今回は、それから年月が経ち、朝の光という事もあって、すんなり見る事ができました。人も多いですし、上ばかり見ていると、こけるといけないので、母の手を引きながら。

サン・ピエトロ大聖堂にあるピエタ





サン・ピエトロ大聖堂にある、ガラス越しにみえる、ミケランジェロ25歳の作「ピエタ」



サン・ピエトロ大聖堂










大聖堂の前を、中央を横切りたかったのですが、イースター前で設営準備。サン・ピエトロ広場まで広がりそうな位、たくさんの椅子が並べられていました。











こんな感じであっという間に8日間が過ぎていきました。イースター当日は、日本でしたのでドゥオモや大聖堂の様子が見られなかった心残りかなぁ。だけど、のんびりとしたいい旅でしたよ!!!