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2004年12月13日月曜日

長野県下伊那郡上村下栗 拾五社神社の霜月祭 その2

 
10:40
神社に戻り、汲んできたお水で、祭りに使う釜を洗いました。
2つの釜を三徳にのせて、それぞれにお水をたっぷり注ぎます。
蓋の上には、笹を束ねたものがのせられました。
  
10:50~11:00
しばし休憩。
外のたき火で、サンマが焼かれています。
遠山郷では、おめでたい時にサンマを食べると、何かで読んだ気がします。標高1000メートルでサンマに出会うとは思いがけないことです。とても良いお天気で、12月とは思えない程暖かい日になりました。

  
11:16~11:49
釜を囲むようにゴザを敷き、皆で車座になります。
神官さんのご挨拶のあと、太鼓とカネと笛と唄がはじまりました。
格子戸から差し込む光が、煙で白く際立っていました。

13:00~13:15
笛と太鼓の音と共に、巻き物が登場。
全国の神々をお迎えする儀式でしょうか。巻き物には「○○ノ国○○○大明神、××ノ国××神社…」と全国の神々が書いてあるらしく、総てが読み上げられました。

14:00
「天王の湯」という儀式にはいります。
釜を挟んで2ヶ所にゴザを敷き、そこに2人ずつ向かい合って4人が正座します。
そこへ御幣の束を持った人が、一歩一歩舞うようにやって来て、図の1から4の順で御幣を手渡します。


  
御幣を受け取った4人は、それを襟に差し、和紙のマスクのようなものを着けました。釜の方へ向き直り、邪気祓いでしょうか、お唱えをしながら指で空を切るような格好をします。
  

14:20
4人は立ち上がると、和紙のマスクを外してそれを火に入れ、釜に向かって柏手を打ちます。釜蓋の上の笹を持って、数回叩くようにしてから蓋を取ります。柏手と礼のあと、襟に差していた御幣を両手に持ち、神官さんが加わり笛太鼓に合わせて唄い舞います。

長野県下伊那郡上村下栗 拾五社神社の霜月祭(しもつきまつり)
2004.12/13 絵と写真、文:遊樹