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2004年10月9日土曜日

イタリア紀行 その10「ラヴェンナの街」

ラヴェンナ10/9(土)~10/11(月)
ラヴェンナの街
フィレンツエから電車に乗って2~3時間程でラヴェンナに到着します。
ラヴェンナはモザイク画で有名な所ですが、観光客は少ないです。とっても静かな街だから、私達がころがすスーツケースのゴロゴロ音が随分大きく聞こえるようでした。

駅からまっすぐ続くポプラ並木。雨の日のポプラは甘い香りがするんだね。友人が教えてくれました。
街のあちこちに広場があって、地元の人達が集まってゆっくりくつろぐ姿をよく見かけます。一番大きなポポロ広場では、子供達の自転車による障害物競争が行われていました。



ラヴェンナの道は狭く入り組んでいることもあってか、自転車を普段の足にしている人が多いようです。自転車を駐車するためのスタンドもあちこちでよく見ました。
(上:自転車競争の様子。子供達がその腕を披露。植木鉢で作ったコースを障害をクリアしながら走っています。救急車もしっかりスタンバっています。街の人達も楽しそう。)

(右:道路左手にある緑色の設置物が自転車用スタンド。)

(手前の植物でおおわれた小山が
ダンテのお墓。
奥はサン・フランチェスコ聖堂。)
ダンテは、『神曲』の作者として今でこそイタリアが誇る作家の1人として知られていますが、彼は政治犯として故郷のフィレンツエを追放された人です。長い放浪の末に落ち着いたのが、ここラヴェンナ。街には彼のお墓とダンテの博物館があります。

ラヴェンナでも見つからないのがスーパーマーケット。散々探したけど見つからず諦めてホテルに戻ったら、ホテルのすぐそばで見つけてしまいました。まず、足下からだね…ってことか…。
それから、イタリアに来て初めてゲームセンターを見たのがここ、ラヴェンナでした。

ホテル・チェントラーレバイロン
このホテルは、駅から歩いて5分の賑やかなところにあります。
このホテルに限ったことでは無いんだけど、イタリアのホテルの部屋の鍵って開けづらい…。そして重い。 鍵穴と格闘する内に次第に分かってきた開け方のコツ。「心を浮かすような気持ちで、鍵穴にはやさしく接する」こと。ムキになってガチャガチャやっても開いてくれません。物にも心があるのねってことで。

(部屋の鍵)
食堂で朝食を食べている時、はす向かいのテーブルに若い頃のデビッド・ボーイにそっくりな男性が座りました。私は高校生の時、デビッド・ボーイのファンだったこともあり、この男性に釘付けになる視線を引き剥がすのに我ながら苦労しました。ふー。朝からテンション上げてくれるよな~。



2004.10/1~14 絵と写真、文:吉田葉子